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言語聴覚士試験に参考になると考えられる、耳鼻科専門医試験摂食嚥下関連問題

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 耳鼻咽喉科専門医試験で上記の問題があった。 図をみると喉頭蓋谷に食塊が残留している。 考えられる内容として、喉頭の惹起が弱いことが考えられ、喉頭蓋の反転困難を呈している。そのため食塊を咽頭に送り込めない可能性がある。 では、どうするかと考えると食事形態の工夫、水分との交互嚥下が考えられる。訓練法は頷き嚥下やシャキア法が考えられる。摂食・嚥下に携わる言語聴覚士の国家試験としても考えさせられる内容と思われた。

accept paper

久しぶりの投稿になります。 「 Nutrición Hospitalaria」(IF 0.88)に投稿していた「 Assessment of the risk of malnutrition due to aspiration pneumonia and oral feeding difficulty 」という論文がアクセプトされました。 It's been a long time since I've posted. I had submitted a paper to Nutrición Hospitalaria (IF 0.88) called "Assessment of the risk of malnutrition due to aspiration pneumonia and oral feeding difficulty. Accepted.

口腔機能管理加算について

平成30年度歯科の診療報酬改定で口腔機能管理加算(100点:1000円)が新設された。 内容は 対象:65歳以上の口腔機能の低下を認める患者 条件:①口腔衛生状態不良    ②口腔乾燥    ③ 咬合力低下    ④舌口唇運動機能低下    ⑤ 低舌圧    ⑥ 咀嚼機能低下    ⑦嚥下機能低下(EAT-10、聖隷式嚥下質問紙) のうち3項目以上に該当し③、⑤、⑦のいずれかを含むとある。 ちなみに3項目にはそれぞれ検査が必要である。 ・咬合圧検査では デンタルプレスケールII、バイトフォース アナライザ ・舌圧測定では JMS舌圧測定器 ・咀嚼機能検査では グルコセンサーGS-II 上記の条件を満たした上で、 ・口腔機能の評価及び一連の口腔機能の管理計画を策定 ・患者等に対し当該管理計画に係る情報を文書提供 とある。  開業歯科医では機材にかかる費用、時間的制約や処置内容からすぐに実施するのは難しいかもしれないが、摂食嚥下障害に取り組む歯科医師の増加につながるのではないかと思われた。

舌圧検査応用のポイント

日本補綴歯科学会誌 に「 舌圧 検査応用のポイント 」( 森田晃司, 津賀一弘 9(3): 181-185, 2017.) が 掲載されている。 要旨は「二次介護予防事業の一つとして口腔機能向上サービスがあり, 高齢者でも簡単にできる口腔周囲筋を使うレクリエーションなどが行われている. しかしながら, そのサービスの利用は低迷している. 日本老年歯科医学会が提案する口腔機能低下の診断基準の中で, 舌圧の低下は, 摂食・嚥下機能の低下および食事形態の劣化と関連すること, また舌接触補助床の装着や口腔機能向上プログラムの実施により改善されることが紹介されている. 本稿では 舌圧検査のこれまでのエビデンスを検討し, 応用上のポイントを示すとともに, 健康寿命の延伸に貢献できる可能性がある 口腔機能向上プログラムへの応用と普及について提案する. 」と述べている。 本文中に、「舌圧訓練などによる検査・診断とエビデンスに基づいた口腔機能のリハビリテーションが、今まで困難とされてきた重度の摂食嚥下障害の予防にも有効である可能性を示す証拠である。」 私の最近の関心ごとは舌圧測定である。理由として①数値化しやすいこと、②歯科医師が関わる分野として舌(主に前舌2/3)があり、関連性が高いことがある。 今後、舌圧測定器(バルーンタイプ)や舌圧測定シート(小野ら)と高齢者との関連や疾患別について文献検索を進めていきたいと思う。

摂食嚥下リハビリテーションにおける嚥下時舌圧測定の有用性

Japanese Journal of Rehabilitation Medicine に「 摂食嚥下リハビリテーションにおける嚥下時舌圧測定の有用性 」(小野高裕, 堀一浩, 藤原茂弘, 皆木祥伴, 村上和裕 54(9):  666 -671 2017)が掲載されている。 要旨は「 極薄型の舌圧センサシートを口腔内に貼付することにより, 自然な嚥下時の舌圧を多点で測定することができる. 舌圧の持続時間, 最大値, 順序性, 左右バランスなどのパラメータの変化は, 脳卒中, 神経筋疾患, 口腔中咽頭がんなど各疾患特有の舌のmotor controlの異常と関連 しており, 不顕性の嚥下機能低下を捉えるうえで有用である. また, 嚥下時舌圧データは, 嚥下手技の舌に対する効果検証や, 患者個々の舌機能に応じた食品性状の設定に応用することによって, 摂食嚥下リハビリテーションにおけるさまざまなアプローチの合理化や効率化に貢献する可能性をもつと考えられる. 」と述べられている。 舌圧センサーシートはバルーン式に比し、測定部位が5つになるため、部位ごとに舌圧の推移が分かり大変有用である。 私が関心を持ったのは自分が所属している領域の 口腔中咽頭がん ・舌圧の部分的・全体的な欠失 ・波形の乱れ(多峰性,非同期性) ・時系列上の接触パターンを喪失 ・ピーク値の低下 ・持続時間の延長 骨格性下顎前突  ・ピーク値の低下 ・持続時間の延長 であり、機会があれば、舌圧センサーシートを使用し自分で測定していきたい。

パスに役立つ嚥下障害・誤嚥性肺炎・口腔ケアの基礎知識

日本クリニカルパス学会誌 に「 パスに役立つ嚥下障害・誤嚥性肺炎・口腔ケアの基礎知識 」(高畠英昭 18(3): 249-253, 2016.) 要旨は「嚥下障害は高齢化が進む我が国において大きな問題である. 嚥下障害が重度になれば胃瘻による栄養管理が行われるが, 胃瘻の原疾患の過半数は脳卒中であり, 約1/3は認知症である. 脳卒中・認知症共に高齢者に高頻度に起こる疾患であり, 人生の最終章に最期まで口から美味しく食べられるケアのニーズは高い. 誤嚥性肺炎は嚥下障害の代表的な合併症である. 重度の嚥下障害のために胃瘻造設された人たちの半数は約2年で死亡し, 死因の約60%が肺炎であるという事実が示すように胃瘻では誤嚥性肺炎を予防することはできない. 一方, 積極的な経口摂取訓練により肺炎発症が減少することは臨床試験でも確認されている. また, 口腔ケアによる肺炎予防効果が注目を集めているが, 口腔ケアの目的は必ずしも肺炎予防だけではない. 最期まで口から美味しく食べられるケアのためのパス作成に役立つ , 嚥下障害・誤嚥性肺炎・口腔ケアの基礎知識について述べる.」と述べている。 本文で紹介されている「マクロアスピレーション」、「マイクロアスピレーション」については、 「食事時の誤嚥」、「食事以外(主に就寝時)の誤嚥」の意味で使用されている。 本文では、マクロアスピレーションによる、誤嚥性肺炎の発生率は1.0%程度とされている。 このことから、マクロアスピレーションより、マイクロアスピレーション対策が重要であり、口腔ケアは就寝前に徹底して行うことが肝要といえる。 もし可能であれば、夕食後の時間から言語聴覚士や歯科衛生士が介入し対象者に口腔ケアを行うことで、日中に口腔ケアを行うよりも誤嚥性肺炎をより抑制できる可能性があると思われた。

誤嚥と誤嚥性肺炎について考える

日本外科感染症学会雑誌 に「 誤嚥と誤嚥性肺炎について考える 」(大下慎一郎, 志馬伸朗  13(3): 185-191, 2016.)が掲載されている。 要旨は「本邦における肺炎の死亡者数は年々増加しており, 現在, 悪性新生物, 心疾患に続き, 死亡原因の第3位を占める. 肺炎のうち, 咽喉頭部や胃内の物質を下気道へ吸入することによって発症する肺炎を, 誤嚥性肺炎とよぶ. 誤嚥性肺炎には, 大きく分けて, (1)口腔・咽頭内容物の誤嚥による誤嚥性肺炎, (2)胃食道逆流物の誤嚥による化学性肺炎の2種類がある. 誤嚥性肺炎は発見が遅れることが多く, また再発・再燃を繰り返すことも多いため, 耐性化・難治化を惹起しやすい. 従来の認識と異なり, 誤嚥性肺炎の起炎菌 は嫌気性菌のみではなく, グラム陰性桿菌が大部分を占める ようになっている. 誤嚥性肺炎では治療のみならず予防も重要であるため, アンギオテンシン変換酵素阻害剤による誤嚥予防を含め, 頭位挙上・口腔ケア・適切な鎮静・制酸薬・深部静脈血栓予防・栄養状態改善・リハビリなど, 包括的な全身管理が重要である.」と述べている。 本文では、高齢者における誤嚥性肺炎リスクに関するシステマティックレビューでは, ①高齢 ②男性 ③慢性肺疾患 ④嚥下障害 ⑤糖尿病 ⑥認知症 ⑦口腔内の不衛生 ⑧栄養不良 ⑨パーキンソン病 ⑩抗精神病薬・プロトンポンプ阻害剤の使用 ⑪ACE阻害剤の未使用 等があると誤嚥性肺炎にかかりやすいとある。この中で摂食嚥下リハビリテーションによる介入ができるのは主に④と⑦であると考える。 他はリハビリというより、薬による治療の範囲であるため、治療担当医師との連携が重要になる。 ④は言語聴覚士、⑦は歯科が介入すれば、より効果が期待でき誤嚥性肺炎治療促進につながると思われた。

咀嚼・嚥下における舌圧の意味と可能性

日本補綴歯科学会誌 に「 咀嚼・嚥下における舌圧の意味と可能性 」(小野高裕, 堀一浩, 藤原茂弘, 皆木祥伴 8(1): 46-51, 2016.)が掲載されている。 要旨は「運動性を評価する上で,舌と口蓋が接触することによって生じる舌圧は,有効な指標となる.健常 者において一定のパターンを示す嚥下時の舌圧発現様相の崩れは,嚥下障害の出現と関連している.また,咀嚼 の進行に伴う嚥下前の口腔から中咽頭への食塊の輸送には,咀嚼サイクル毎の舌圧発現の増加が関与している. 舌圧や咀嚼能率を用いることによって, 咀嚼・嚥下障害の程度を客観的に把握 し,治療やリハビリテーション の合理化・能率化をはかることは, 超高齢社会における歯科補綴治療のイノベーションに寄与する と思われる.」と述べている。 本文で重要と思われたのは、「舌圧測定のような機能レベルの評価法だけでは不十分である。」、「咀嚼して食べる楽しみを回復するということであれば、能力レベルの評価尺度をもつ必要がある」と述べている点である。 嚥下障害がどのstageなのかにもよるが、歯科医師が介入することで嚥下障害の改善にどの程度寄与したのかについては、私の論文検索能力が不十分な故、理解に至っていない。そのため、今後も継続して文献検索をしていきたい。

感染予防としての口腔ケア

日本顎咬合学会誌 に「 感染予防としての口腔ケア 」(松尾浩一郎 35(1/2): 82-87, 2015.)が掲載されている。 要旨は「1. 高齢社会の中での歯科医療の方向性」本邦では65歳以上の高齢者の人口割合が2013年についに25%に達した. 今後, 団塊の世代が後期高齢者となるいわゆる2025年問題を控え, 医療, 介護では, 高齢者対策が喫緊の課題として動いている. 今後さらに高齢化が加速していく中で, 歯科医療も疾患を持った高齢者に関わる機会が一層増えていくことは間違いない. これからの 高齢者への歯科医療は , 今までのようなう蝕や歯周病への対応から 口腔機能低下への対応へとシフトしていく ことが予想される.」と述べている。 言語聴覚士や歯科衛生士が摂食機能療法の一環で口腔ケアを行う場合、もし担当人数が多すぎて誰を優先すべきか考えた時、本文でも紹介されているOHAT(Oral Health Assessment Tool)を使用する方法もあるのではと思う。 適切な時期への介入を逃すと経口摂取が困難になりQOLの低下につながる可能性があるため、経口摂食が可能そうであるが、点数の高い(より病的)な方の改善を優先するという方法も考慮するとよいと思われた。

高齢者の摂食嚥下障害患者との関わり

Geriatric Medicine に「 高齢者の摂食嚥下障害患者との関わり 」(青山寿昭  54(1): 31-34, 2016.) が掲載されている。 要旨は「高齢化に伴い, 加齢により嚥下機能が低下した高齢者が原疾患の治療を行うことも増えている. 嚥下障害予備軍だった高齢者が入院や治療をきっかけに嚥下障害になる, もしくは嚥下障害を抱えての入院治療も増加している. 治療の妨げになる窒息や肺炎, 栄養障害を発症する前に嚥下障害を発見して関わることで, 原疾患の治療経過も良好になると考える.」と述べている。 身体的観察ポイントのところで、「口腔(乾燥・汚染・口内炎・歯牙・口臭・義歯の有無と適合・腫脹)」とあり、高齢者では唾液分泌機能低下に伴う口腔乾燥が問題になることが多い。 口腔乾燥を改善するためには、唾液マッサージや口腔内保湿があるが、唾液低下を劇的に改善するものではない。 しかも薬剤により更に唾液分泌が低下する可能性があり、今後高齢者の摂食嚥下障害を考える上で唾液分泌低下についてもより意識する必要があると思われた。

認知症における誤嚥性肺炎

老年精神医学雑誌 に「 認知症における誤嚥性肺炎 」(犬尾英里子, 樫山鉄矢, 齋藤正彦 27(4): 421-426, 2016.)が掲載されている。 要旨は「認知症が進行すると嚥下障害を起こし誤嚥性肺炎のリスクが増す . 誤嚥性肺炎は認知症患者の直接の死因として最も多いものである . 認知症の終末期医療と切り離せない誤嚥性肺炎に必要な予防・診断・治療認知症における治療の問題点について提示した. 認知症患者が「本人らしい最期を迎えるために」過少・過剰医療を避け, 適切な治療を受けるためには, 認知症の診断を受けたのちに, やがて発症する合併症を患者自身や家族が理解し, その時期を迎えたときの治療の選択ができることが望ましい.」と述べている。 ではなぜ、認知症が進行すると誤嚥性肺炎のリスクが増すのであろうか。 読んでみると、原因として ①認知症では昼夜逆転のために使用する睡眠薬による覚醒レベルの低下。 ②認知症の行動・心理症状(behavioral and psychological symptoms of dementia;BPSD)の   ために使用される抗精神病薬による過鎮静。 ③その副作用である錐体外路症状。 ④脳萎縮の進行とともにサブスタンスPの減少による咳反射,嚥下反射の機能低下。 が挙げられている。 誤嚥性肺炎を予防する方法として口腔ケアが挙げられているが、 口腔ケアと一言で言っても実施する人によりケアの程度に違いが出る可能性がある。 そのため、口腔ケアを実施する際はマニュアル化し、実施する人によりバラつきが出ないようにする必要があると思われた。

歯科からみた認知症の摂食嚥下障害

老年精神医学雑誌 に「 歯科からみた認知症の摂食嚥下障害 - 食・栄養マネジメントを目的に - 」(平野浩彦 27(3): 277-286, 2016.)が掲載されている。 要旨は「高齢期における摂食嚥下障害は, 脳卒中後遺症を中心にその対応法が検討され, ほぼ標準化されたといえよう. 一方, 認知症の摂食嚥下障害への対応の検討は緒に就いたばかりである. 本稿ではアルツハイマー病を中心に, その進行とともに「いつ」「なにが」起こるのかを歯科的な視点で概説し, さらに 新オレンジプラン (認知症施策推進総合戦略)で示された「認知症の容態に応じた適時・適切な医療・介護等の提供」における歯科の役割についても紹介した.」と述べている。 2015年に発表された新オレンジプランでは、歯科の役割として ①口腔機能向上を通した認知症予防, ②認知症の早期発見 ③認知症の進行に応じた継続的な口腔機能管理 ④認知症対応力向上研修の実施 が求められている。 今後は歯科関係者も認知症にとどまらず、高次脳機能障害全般についてもより勉強していくことが求められると考えられる。

Diagnosis and evaluation of 100 dysphagia patients using videoendoscopy at a core hospital of a local city in Japan

Odontology に「 Diagnosis and evaluation of 100 dysphagia patients using videoendoscopy at a core hospital of a local city in Japan 」(Yonenaga K, Majima H, Oyama S, Ishibashi K, Tanno H.)が掲載されている。 Abstract  Japan has entered an era of a super-aging population, and given the importance of oral nutrition, the need to evaluate swallowing function has increased.  Herein, we contribute to continued developments in evaluating eating and swallowing functions by describing current videoendoscopy (VE) usage and trends to evaluate and diagnose causes of dysphagia. In all, 100 patients (58 men and 42 women; mean age: 79 years) with suspected dysphagia were enrolled; 15 of these were re-examinations.  Examinations were conducted according to the Japanese Society of Dysphagia Rehabilitation VE examination guidelines for swallowing.  In this study, several patients (77.8 %) with poor vocalization and a saliva reservoir were unable to eat. While evaluating the relationship betw...

The Rapid Aspiration Screening in Suspected Stroke Part 1: Development and Validation

Archives of Physical Medicine and Rehabilitation に「 The Rapid Aspiration Screening in Suspected Stroke Part 1: Development and Validation 」(Stephanie K. Daniels, Shweta Pathak, John C. Rosenbek, Robert O. Morgan, Jane A. Anderson)が掲載されている。 Abstract Objectives To develop and validate a nurse-administered screening tool to identify aspiration risk in patients with suspected stroke. Design Validity study comparing evidence-based swallowing screening items with videofluoroscopic swallowing study (VFSS). Settings The study was completed in a certified primary stroke center in a major metropolitan medical facility. Participants Consecutive patients (N=250) admitted with suspected stroke. Interventions Patients were administered evidence-based swallowing screening items by nurses. A VFSS was completed within 2 hours of swallowing screening. Main Outcome Measure Validity relative to identifying VFSS determined aspiration for each screening item and for various combinations o...

Dysphagia in tongue cancer patients before and after surgery

Journal of Oral and Maxillofacial Surgery(Zhuo-shan Huang, Wei-liang Chen, et al.)に 「 Dysphagia in tongue cancer patients before and after surgery 」が掲載されている。 Abstract Purpose To define factors influencing postoperative aspiration in tongue cancer patients and to analyze the characteristics of dysphagia before and after surgery. Methods A total of 112 tongue cancer patients participated in the present work. Videofluoroscopic swallowing studies (VFSSs) were performed on all patients before and after surgery. A Penetration–Aspiration Scale (PAS) score ≥3 was defined as an aspiration risk. Qualitative data were collected on a frame-by-frame basis from each VFSS and analyzed. Results Smoking (58.14%, p<0.01), tongue resection >50% (38.71%, p<0.05), and advanced tumor stage (49.18%, p<0.01) were strong risk factors for aspiration. High incidences of inadequate tongue movement, delayed oral transit time, reduced hyoid bone elevation, poor aspiration or penetration,...

要介護と残存歯に関する疫学研究

日本老年医学会雑誌 に「 要介護と残存歯に関する疫学研究 」(馬場 みちえ, 畝 博 42 . 3 p 353-359 2005.)が掲載されている。 要旨は、「対象は福岡県Y町の住民で, 介護保険の要介護度4と5に認定されている高齢者62人を要介護者群とした. 要介護者群と性・年齢 (±1歳以内) をマッチさせて, 1:1の割合で要介護認定を受けていない高齢者から無作為に62人を抽出し対照者群とした. 調査方法は, 保健師が面接方式で聞き取り調査を行った. 調査内容は要介護状態になった原因疾患, 治療歴, 生活習慣, 要介護期間, 残存歯数であった. 残存歯数については保健師が高齢者の口腔内観察を行い確認した. 平均残存歯数は, 要介護者群が3.7本, 対照者群が9.1本で有意差がみられた. 多変量解析の結果, 要介護に対するオッズ比は, 残存歯数が20本以上の者を reference とした時, 10~19本の者では7.03 (95%信頼区間1.15~42.85), 1~9本の者では15.61 (2.89~84.26), 0本の者では15.11 (2.84~80.44) であった. 年齢階級別に要介護者群と対照者群の残存歯数の差をみると, 要介護者群の方が対照者群より, 65~69歳では約14本, 70~79歳では約12本少なく有意差がみられた. しかし, 80歳以上では有意な差はみられなかった. 結論として, これらの結果から, 残存歯数の少ない者では要介護になるリスクが高くなることが示唆された. また, 要介護になるリスクは中壮年期の比較的若い時期に歯牙喪失を起こし, 残存歯数が減少した者に顕著であると考えられた. 」と述べられている。    私は、要介護度が高くなれば残存歯も減ると漫然と考えていたが、この論文では残存歯が少なくなるほど要介護になるリスクが高まると述べており、介護予防の観点から考えさせられた論文である。   この論文を読んで考えたことは、現在、8020運動が展開されているが、若いうちから歯牙欠損をさせない工夫をすることで、要介護者の減少につながる可能性があるということである。  もしかしたら若いうちからどの程度歯科通院しているかで、将来の要介護も変化するかもしれないと思われた。  

超高齢社会における誤嚥性肺炎の予防と治療

日本臨床内科医会会誌に「 超高齢社会における誤嚥性肺炎の予防と治療 」(寺本信嗣29(4): 525-529, 2014. )が掲載されている。 要旨は「過去20年間肺炎死亡者数は増加し続け, 全死亡原因の第3位になった. しかし, 抗菌薬をはじめとして肺炎治療は進歩しており, 肺炎診療の質の低下が死者を増やしているわけではない. これは, 誤嚥性肺炎という高齢者肺炎が増えているためであり, 特に80歳以降の高齢者肺炎の死亡率が高いためである. 誤嚥性肺炎は, 市中肺炎(CAP)と院内肺炎(HAP)のそれぞれに含まれる. われわれの成績では, 入院CAPの6割, HAPの8割以上が誤嚥性肺炎 であり, 入院肺炎症例では, ほとんどが誤嚥性肺炎である. そこで, 誤嚥性肺炎の予防と治療を進めることが, 肺炎診療の中心的な課題になってきた. 誤嚥性肺炎の病因は, 嚥下障害による不顕性誤嚥であるため, 夜間嚥下反射が低下する時間にリスクが高まる. つまり, 誤嚥性肺炎は夜作られる. 」と述べている。 今回内容で関心を惹きつけられたのはインフルエンザワクチン接種の勧めである。 文献中でも「インフルエンザウイルスによる誤嚥性肺炎は理論上存在しないが,インフルエンザウイルス感染後は,全身 怠を生じ,誤嚥も増加する.」と述べている。 肺炎球菌ワクチン接種の勧めはよく述べられているが、インフルエンザとの関連は大変参考になった。

認知症高齢者の摂食・嚥下障害

老年精神医学雑誌 に「認知症高齢者の摂食・ 嚥下障害」( 枝広あや子 25: 117-122, 2014.)が掲載されている。 要旨は「高齢者の摂食・嚥下障害については脳血管障害後遺症をベースに対応法が確立されつつあるが, 認知症に対しては対応法が確立されていなかった. これまでの調査における実態把握により, アルツハイマー病(AD)の摂食・嚥下障害では"広義の嚥下障害"を引き起こす要因に着目する必要性が確認された. ADの摂食・嚥下障害には「身体機能障害」に加え, 認知症特有 の「 環境との関係性の障害 」が関係していると考えられる.」と述べている。 認知症の摂食嚥下障害というと、まず嚥下機能よりも拒食、一口量の増加、集中力の低下といった摂食環境の乱れがイメージとして出てくる。また、集中して摂食嚥下リハビリテーションを実施することは難しいため、スプーンの調整による一口量の調整や拒食に対しては代替栄養など環境調整が大事になってくる。 本文中にある、「認知症の方の食支援マニュアル」は認知症の食事への対処方法がわからない方へアプローチを示唆してくれるよいものと思う。 高齢化社会に伴い、認知症高齢者による摂食嚥下障害は増加することが予想されるため、研究の進展に期待していきたい。

嚥下機能と体力関連の検討

嚥下医学 に「 嚥下機能と体力関連の検討 」 (西山耕一郎, 杉本良介, 戎本浩史, 大田隆之, 酒井昭博, 永井浩巳, 粉川将治, 廣瀬裕介, 河合敏, 足立徹也, 大上研二, 折舘伸彦, 飯田政弘, 廣瀬肇 3(1): 67-74, 2014.)が掲載されている。 要旨は「嚥下機能は全身状態に大きく左右される. 嚥下機能が低下してくると誤嚥を生じ, 誤嚥を繰り返して肺炎になる. 嚥下機能と呼吸機能と体力と肺炎との関連性について検討した. 西山耳鼻咽喉科医院を嚥下障害にて受診した62例を誤嚥あり群と誤嚥なし群に分類し, 呼吸機能として一回呼気流量と, 体力の指標として握力を測定し, 肺炎症状等を調べた. 誤嚥あり例は33例, 誤嚥なし例は29例であった. 誤嚥あり群の一回呼気流量は132.4±66.7 L/minで, 誤嚥なし群の一回呼気流量は218.1±73.8 L/minで, 誤嚥あり群は有意に(p<0.05)少なかった. 誤嚥あり群の握力は15.6±5.4 kgであり, 誤嚥なし群の握力は21.9±7.2 kgで, 誤嚥あり群は有意に(p<0.05)低かった. 誤嚥あり群のCRP値は, 誤嚥なし群に比べて有意に高かった. 末梢白血球数, BMI値, 血清アルブミン値は, 誤嚥あり群と誤嚥なし群の有意差は認められなかった. 誤嚥あり群は, 痰咳の症状例, 36.7度以上の微熱例, 杖歩行例が多かった. 以上の結果より 嚥下機能 は, 呼吸機能, 体力(握力), 炎症症状と関係 することが推察された. 」と述べている。 本文中で「嚥下性肺炎発症のリスクは,誤嚥の有無だけでなく咳の最大呼気流速(peak cough flow:PCF)も関係し,咳噺やハフィングは術後の気道内分泌物の喀出と肺合併症を予防するために非常に重要」とあり、嚥下障害により誤嚥したとしても、喀出能力を高めることで、誤嚥性肺炎を防止できると考えることができる。エビデンスに乏しい摂食嚥下リハビリテーションであるが、嚥下障害を直接改善するためにアプローチする直接、間接訓練と誤嚥性肺炎を予防するために行う訓練を普段の摂食嚥下リハビリテーションに組み合わせて行うことが、エビデンス構築に役立つのではないかと思われた。...

加齢と嚥下障害

日本気管食道科学会会報 に「 加齢と嚥下障害 」 (田山二朗65(2): 105-107, 2014.)が掲載されている。   要旨は「日本の高齢化率は平成24年には24.1%に達し, 世界一の『超高齢社会』となった. これら高齢者において肺炎は主要な死因の一つであり, このなかに嚥下性肺炎がかなり含まれていると推定されている. 嚥下障害により生ずる身体的問題は, 「 栄養障害 」と「 嚥下性肺炎 」に集約されるが, 栄養障害に関しては, 胃瘻等の代替栄養法の発達によりある程度の対応が可能となってきた. 一方, 嚥下性肺炎の問題に関しては未だ未解決な状況 にあると言っても過言ではない. また, 嚥下障害に対する対応は, 社会構造や医療・福祉制度とも密接な関係があり, 単に疾患を治療することだけでは済まない状況となってきている.」と述べている。   本文中に高齢者は「診断から対応に至るまでの過程において、生活環境そのものが障壁となる」とあるが、その通りだと思う。独居なのか、外出の機会はあるか、金銭的余裕があるか等置かれた環境により高齢者のADLは変化する。 高齢者の嚥下性肺炎予防には、日常生活の中での予防が重要であり、それは口腔内細菌を減少させることで嚥下性肺炎を予防できる口腔ケアと食事自体が直接訓練と考えると食事回数の増加と思われる。可能な限りこの2点を日常生活の中で増加、維持させることが大切と思われた。