咀嚼・嚥下における舌圧の意味と可能性
日本補綴歯科学会誌に「咀嚼・嚥下における舌圧の意味と可能性」(小野高裕, 堀一浩, 藤原茂弘, 皆木祥伴 8(1): 46-51, 2016.)が掲載されている。
要旨は「運動性を評価する上で,舌と口蓋が接触することによって生じる舌圧は,有効な指標となる.健常 者において一定のパターンを示す嚥下時の舌圧発現様相の崩れは,嚥下障害の出現と関連している.また,咀嚼 の進行に伴う嚥下前の口腔から中咽頭への食塊の輸送には,咀嚼サイクル毎の舌圧発現の増加が関与している. 舌圧や咀嚼能率を用いることによって,咀嚼・嚥下障害の程度を客観的に把握し,治療やリハビリテーション の合理化・能率化をはかることは,超高齢社会における歯科補綴治療のイノベーションに寄与すると思われる.」と述べている。
本文で重要と思われたのは、「舌圧測定のような機能レベルの評価法だけでは不十分である。」、「咀嚼して食べる楽しみを回復するということであれば、能力レベルの評価尺度をもつ必要がある」と述べている点である。
嚥下障害がどのstageなのかにもよるが、歯科医師が介入することで嚥下障害の改善にどの程度寄与したのかについては、私の論文検索能力が不十分な故、理解に至っていない。そのため、今後も継続して文献検索をしていきたい。
要旨は「運動性を評価する上で,舌と口蓋が接触することによって生じる舌圧は,有効な指標となる.健常 者において一定のパターンを示す嚥下時の舌圧発現様相の崩れは,嚥下障害の出現と関連している.また,咀嚼 の進行に伴う嚥下前の口腔から中咽頭への食塊の輸送には,咀嚼サイクル毎の舌圧発現の増加が関与している. 舌圧や咀嚼能率を用いることによって,咀嚼・嚥下障害の程度を客観的に把握し,治療やリハビリテーション の合理化・能率化をはかることは,超高齢社会における歯科補綴治療のイノベーションに寄与すると思われる.」と述べている。
本文で重要と思われたのは、「舌圧測定のような機能レベルの評価法だけでは不十分である。」、「咀嚼して食べる楽しみを回復するということであれば、能力レベルの評価尺度をもつ必要がある」と述べている点である。
嚥下障害がどのstageなのかにもよるが、歯科医師が介入することで嚥下障害の改善にどの程度寄与したのかについては、私の論文検索能力が不十分な故、理解に至っていない。そのため、今後も継続して文献検索をしていきたい。
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