医科歯科連携3
Geriatric Medicineに「歯科医師が行うこれからの摂食・嚥下リハビリテーション」 (戸原玄, 阿部仁子, 中山渕利, 寺本浩平, 49(5) : 525-529, 2011.)が掲載されている。
要旨は「歯科医師が摂食・嚥下障害に携わるのは訪問診療の場面が多い. 過去の調査からも訪問診療の対象となる患者では摂食・嚥下機能と栄養摂取方法に乖離があること, 脳卒中後の嚥下障害でも自然に回復するケースが多くみられることなどが報告されている. つまり継続的な対応が必要であり, 訪問診療を行っている歯科医師は多いため, 歯科業種が多職種と協働してそのようなケースにアプローチしてゆくことが今後重要となろう. 通常の歯科治療のみならず, 摂食・嚥下機能を改善するための特殊な補綴物や, 訪問診療で嚥下内視鏡を含めた対応を行う歯科医師も存在するため, この分野に関して医科と歯科の有機的な連携が今後さらに進むことが期待される. 」と述べている。
文中で興味深かったのは,PAPが過去には腫瘍術後の患者にしか保険が適用されなかったが,昨年より脳卒中や神経筋疾患などの患者に対しても保険適用がなされるようになったとあり、在宅生活を送るALSやPD患者に対しても有効と考えられた。文中でも述べられていたが、今後に医科歯科連携促進が望まれる。
要旨は「歯科医師が摂食・嚥下障害に携わるのは訪問診療の場面が多い. 過去の調査からも訪問診療の対象となる患者では摂食・嚥下機能と栄養摂取方法に乖離があること, 脳卒中後の嚥下障害でも自然に回復するケースが多くみられることなどが報告されている. つまり継続的な対応が必要であり, 訪問診療を行っている歯科医師は多いため, 歯科業種が多職種と協働してそのようなケースにアプローチしてゆくことが今後重要となろう. 通常の歯科治療のみならず, 摂食・嚥下機能を改善するための特殊な補綴物や, 訪問診療で嚥下内視鏡を含めた対応を行う歯科医師も存在するため, この分野に関して医科と歯科の有機的な連携が今後さらに進むことが期待される. 」と述べている。
文中で興味深かったのは,PAPが過去には腫瘍術後の患者にしか保険が適用されなかったが,昨年より脳卒中や神経筋疾患などの患者に対しても保険適用がなされるようになったとあり、在宅生活を送るALSやPD患者に対しても有効と考えられた。文中でも述べられていたが、今後に医科歯科連携促進が望まれる。
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