嚥下性肺炎患者の栄養選択

急性呼吸不全による人工呼吸患者の栄養管理ガイドラインに掲載されている論文です。
Nutritionに「Dose enteral nutrition compared to parenteral nutrition result in better outcomes in critically ill adult patients? A systematic review of the literature」(Gramlich L,Kichian K,Pinilla J,et al.2004.843-848.)が掲載されている。論文は下記サイトより。
http://www.criticalcarenutrition.com/docs/pubs/gramlich.pdf
すでに読まれた方も多いと思われるが、enteral nutrition(EN)とparenteral nutrition (PN)を比較したSystematic Reviewである。
文中では、PNで高血糖発生率が向上することが述べられている。また、結論として感染性合併症の
点からも早期からENの方がよいとしている。
しかし、嚥下性肺炎患者に対するENにはGERDによる肺炎再発リスクがあり、一概にENだけと言えない状況がある。そのため、EN、PNの選択は患者の状態やマンパワーといった環境により選択されると思われる。
他には、文中にある「Nutritional support is part of the standard of care for the critically ill adult patient.」は栄養の重要性を述べており、嚥下性肺炎リハビリテーションに携わるセラピストは留意する必要があると思われた。

コメント

このブログの人気の投稿

気管挿管後の反回神経麻痺

国家試験問題からの嚥下復習

大脳基底核と運動の関わり