人工呼吸とモニタリング

呼吸器ケアに「人工呼吸中のモニタリングと患者の観察」(浅霧和子, 7(4) : 368-375, 2009)が掲載されている。
 パルスオキシオメーター、カプノメーターやグラフィックモニターについて記載されている。
パルスオキシオメーター観察上のポイントとして『SpO2:90%⇔ PaO2:60mmHg(酸素療法開始の基準)』『SpO2:75%⇔ PaO2:40mmHg(混合静脈血の値)』『SpO2:50%⇔ PaO2:27mmHg(組織への障害が出現する)』。
 カプノメーターは呼気に含まれる二酸化炭素分圧を測定し, 呼気終末二酸化炭素濃度
(PETCO2)を測定し.PETCO2 は血中炭酸ガス濃度(PaCO2)と強い相関関係があるとい
われている。一般的には,PaCO2 よりも0~ 3mmHg 低い値が表示される。カプノメーターは,パルスオキシメーターよりも人工呼吸管理中の異常を早期に発見でき、カプノメーターの波形を見ることで患者の呼吸の状態を観察が可能になる。
 他にもグラフィックモニターで気道内圧-換気量の波形が掲載されており分かりやすい内容になっている。
 現場では、嚥下機能評価の際、パルスオキシオメーターが使用されているが、人工呼吸下の嚥下障害患者には、様々な指標が出現するため、介入に際は指標の意味をよく理解し見落としをなくする必要がある。

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