サルコペニアとフレイルの違い

入職時に配布された、「フレイルハンドブック―ポケット版―」を読んでみた。
サルコペニアとフレイルの違いについて、下記のように記載されている。

フレイル(日本老年医学会):
加齢に伴い、外的ストレスに対し、脆弱性を示す状態。フレイルの定義・診断基準は世界的に定まったものがない。

サルコペニア(欧州サルコペニアワーキンググループコンセンサス):
筋の量的低下と機能的低下(筋力、歩行速度)の双方を含めた概念である。
サルコペニアはフレイルの重要な一因であり、低栄養、活動量の低下などのフレイルの要素と互いに悪循環を形成する。

フレイル予防のためにはサルコペニアを改善することも大事であるということであろうか。

また、加齢に伴う変化にロコモティブシンドロームがある。

ロコモティブシンドローム(日本整形外科学会):
加齢に伴う筋力の低下や関節や脊椎の病気、骨粗しょう症などにより運動器の機能が衰えて、要介護や寝たきりになってしまったり、そのリスクの高い状態。

ちなみに認知症予防のための運動と脳活動の組み合わせをコグニサイズという。

加齢に伴う状態に関する用語はここ最近増えている印象であるが、正しく捉え、使用内容に間違いのないようにしていきたい。

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