リハビリ病棟における呼吸障害と呼吸リハの必要性

リハビリナースに「リハビリ病棟における呼吸障害と呼吸リハの必要性」 (高橋博達  6(2): 120-125, 2013. )が掲載されている。                    
                           
                           
要旨は、「リハビリテーション(以下, リハビリ)病棟に入院となる症例について, 起こり得る呼吸障害の種類と呼吸リハビリの適応について考えてみます. 本稿では, 脳血管障害・脊髄損傷・廃用症候群の症例にしばしば見られる呼吸障害について解説します. 「脳血管障害などによる片麻痺例の呼吸障害」1 片麻痺例にも呼吸障害があるのか? 脳血管障害などによる片麻痺例(以下, 片麻痺例)では, 上下肢の運動麻痺や感覚障害は生じますが, 呼吸に直接かかわる横隔膜や体幹筋の麻痺は生じません. このため, 後述の頚髄損傷のような明確な呼吸障害を生じる根拠は乏しいと思われますが, 実際には嚥下障害・片麻痺・高次脳機能障害・廃用症候群などの影響によって, 種々の呼吸障害を呈します. 片麻痺例のリハビリ進行に影響を与える呼吸関連の合併症のなかから, (1)嚥下障害 (2)誤嚥性肺炎 (3)呼吸機能障害について解説します. 」と述べている。
 
呼吸器合併症の原因として、1 気道のクリアランス機能の低下、2 呼吸機能低下、3 低栄養、
4 全身免疫力の低下、5 基礎疾患の存在を挙げており、嚥下障害と呼吸機能低下との関係を示されている。
まずは、オーダーメイドな栄養確保と肺炎を起こさせないことが重要であり、リハに関しては口腔ケアと呼吸リハは同時並行で実施していくのが、望ましいと考える。私自身に当てはめて考えると、STは、発声の専門である以上、発声の原点である呼吸も専門にしたいと思う。

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