経頭蓋直流電気刺激を用いた嚥下障害治療
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicineに「経頭蓋直流電気刺激を用いた嚥下障害治療」 (重松孝, 藤島一郎, 金沢英哲 50: 913-916, 2013.)が掲載されている。
要旨は「脳卒中後には代表的な障害の1つに嚥下障害がある. 嚥下障害を来すと, 脱水や低栄養, 窒息や誤嚥性肺炎などを生じさせ生命予後を悪化させると同時に, 生活の質(Quality of life:QOL)の低下を来す. これまでにも嚥下障害治療として様々な方法が考案されてきた. 嚥下障害治療は大きく体位調整, 食品調製などの代償的アプローチと嚥下障害の機能回復を目指し訓練を行う治療的アプローチに大きく分けられる. 近年, さまざまな嚥下障害の治療的アプローチが報告されている. 本稿では経頭蓋直流電気刺激(transcranial direct current stimulation:tDCS)を用いた嚥下障害治療について述べる. 「非侵襲的脳刺激法」脳の可塑性についての関心が高まり, 非侵襲的脳刺激法(non-invasive brain stimulation:NIBS)を用いた脳損傷に対する治療の報告が多くなってきた. 」と述べている。
これまでの嚥下訓練の多くは、直接訓練、間接訓練レベルであったが、近年機器を使用した嚥下改善効果の発表が増加している。特に脳頭蓋へのアプローチが増加しており、大脳皮質の活性化が嚥下改善につながっていることが分かる。
これを機器の無い、現場レベルで考えてみると、脳の賦活化を図ることで嚥下機能改善の可能性が考えられる。例えば体操、言語活動後嚥下訓練をすると改善効果が高まるとかあるかも知れない。
この文献を読んで感じたことは、徐々にではあるが、摂食嚥下リハ研究が、大学院レベルから地域への応用が進んでいると思われた。
要旨は「脳卒中後には代表的な障害の1つに嚥下障害がある. 嚥下障害を来すと, 脱水や低栄養, 窒息や誤嚥性肺炎などを生じさせ生命予後を悪化させると同時に, 生活の質(Quality of life:QOL)の低下を来す. これまでにも嚥下障害治療として様々な方法が考案されてきた. 嚥下障害治療は大きく体位調整, 食品調製などの代償的アプローチと嚥下障害の機能回復を目指し訓練を行う治療的アプローチに大きく分けられる. 近年, さまざまな嚥下障害の治療的アプローチが報告されている. 本稿では経頭蓋直流電気刺激(transcranial direct current stimulation:tDCS)を用いた嚥下障害治療について述べる. 「非侵襲的脳刺激法」脳の可塑性についての関心が高まり, 非侵襲的脳刺激法(non-invasive brain stimulation:NIBS)を用いた脳損傷に対する治療の報告が多くなってきた. 」と述べている。
これまでの嚥下訓練の多くは、直接訓練、間接訓練レベルであったが、近年機器を使用した嚥下改善効果の発表が増加している。特に脳頭蓋へのアプローチが増加しており、大脳皮質の活性化が嚥下改善につながっていることが分かる。
これを機器の無い、現場レベルで考えてみると、脳の賦活化を図ることで嚥下機能改善の可能性が考えられる。例えば体操、言語活動後嚥下訓練をすると改善効果が高まるとかあるかも知れない。
この文献を読んで感じたことは、徐々にではあるが、摂食嚥下リハ研究が、大学院レベルから地域への応用が進んでいると思われた。
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