韓国での高齢者嚥下障害者におけるVF検査の有効性

 Ann Rehabil Medに「Use of Videofluoroscopic Swallowing Study in Patients with Aspiration Pneumonia」（Park S, Lee JY, Jung H, Koh SE, Lee IS, Yoo KH, Lee SA, Lee J. 36:785-90, 2012）が掲載されている。

Abstruct
Objective To investigate the clinical characteristics of dysphagic elderly Korean patients diagnosed with aspiration pneumonia as well as to examine the necessity of performing a videofluoroscopic swallowing study (VFSS) in order to confirm the presence of dysphagia in such patients.
Method The medical records of dysphagic elderly Korean subjects diagnosed with aspiration pneumonia were retrospectively reviewed for demographic and clinical characteristics as well as for VFSS findings.
Results In total, medical records of 105 elderly patients (81 men and 24 women) were reviewed in this study. Of the 105 patients, 82.9% (n=87) were admitted via the emergency department, and 41.0% (n=43) were confined to a bed. Eighty percent (n=84) of the 105 patients were diagnosed with brain disorders, and 68.6% (n=72) involved more than one systemic disease, such as diabetes mellitus, cancers, chronic cardiopulmonary disorders, chronic renal disorders, and chronic liver disorders. Only 66.7% (n=70) of the 105 patients underwent VFSS, all of which showed abnormal findings during the oral or pharyngeal phase, or both.
Conclusion In this study, among 105 dysphagic elderly patients with aspiration pneumonia, only 66.7% (n=70) underwent VFSS in order to confirm the presence of dysphagia. As observed in this study, the evaluation of dysphagia is essential in order to consider elderly patients with aspiration pneumonia, particularly in patients with poor functional status, brain disorders, or more than one systemic disease. A greater awareness of dysphagia in the elderly, as well as the diagnostic procedures thereof, particularly VFSS, is needed among medical professionals in Korea.  

韓国の嚥下性肺炎高齢者に対するVF検査の有効性について述べられている。
日本では、VF検査やVE検査が摂食・嚥下障害スクリーニング検査のゴールドスタンダードとなっているが、海外を見渡すと必ずしも実施されていないことが分かる。
逆に考えると、海外で当然のように実施されている摂食・嚥下リハの検査やアプローチ内容が日本で実施されていない可能性もあるかもしれない。
今後も、海外からの知見を得る努力が必要と思われた。

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