失語症デイサービスのアウトカム評価
自分の住んでいる地域で失語症専門デイサービス開設の案内があったが、失語症デイサービスの具体的な内容については、知らなかったため調べてみた。
コミュニケーション障害学に「失語症デイサービスのアウトカム評価」 (阪野雄一, 中村光, 28: 159-165, 2011.)が掲載されている。
要旨は「失語症者専用デイサービス「ことのは」に通所している利用者の各種検査値の経時的変化から, 失語症デイサービスの効果について検討した. 対象は「ことのは」を1年以上継続して利用した失語症者14名. 初回利用時, およびその後は1年に1回, 言語機能(SLTAで測定), コミュニケーション機能(CADLおよびCADL質問紙で測定), 介護負担感(COM-Bで測定)に関する評価を実施した. その結果, 1年後の再検査が実施できた14名の中では, 利用開始時に比べSLTAは11名, CADLは12名, CADL質問紙は11名で成績が向上した. 2年後の再検査が実施できた8名の中では, 利用開始時に比べSLTAは7名, CADLは8名, CADL質問紙は6名で成績が向上した. 1年目から2年目の間でも, SLTAは6名, CADLは4名で成績が向上した. 失語症デイサービスは, 慢性期失語症者の言語・コミュニケーション機能の回復にとって有効な環境の一つであると考えた. 」と述べている。
ここのデイサービスの特徴は毎週日曜日(週1回)に失語症リハビリを実施している点である。
早期退院の傾向から退院後のリハビリの充実が求められるが、デイサービスに所属している言語聴覚士はまだ少ないと考えられる。(もともとセラピスト自体も少ない可能性)
このことから、週に曜日を設定し失語症リハビリを実施する内容はとても有効だと思われた。
また、デイサービスに通所している摂食・嚥下障害残存利用者についても今後、月1回からでも、医師、歯科医師が出張し摂食・嚥下障害の評価(VE、咳テスト等)をして摂食・嚥下のアドバイスをすることでデイサービス利用者の生活向上につながると考えられた。
コミュニケーション障害学に「失語症デイサービスのアウトカム評価」 (阪野雄一, 中村光, 28: 159-165, 2011.)が掲載されている。
要旨は「失語症者専用デイサービス「ことのは」に通所している利用者の各種検査値の経時的変化から, 失語症デイサービスの効果について検討した. 対象は「ことのは」を1年以上継続して利用した失語症者14名. 初回利用時, およびその後は1年に1回, 言語機能(SLTAで測定), コミュニケーション機能(CADLおよびCADL質問紙で測定), 介護負担感(COM-Bで測定)に関する評価を実施した. その結果, 1年後の再検査が実施できた14名の中では, 利用開始時に比べSLTAは11名, CADLは12名, CADL質問紙は11名で成績が向上した. 2年後の再検査が実施できた8名の中では, 利用開始時に比べSLTAは7名, CADLは8名, CADL質問紙は6名で成績が向上した. 1年目から2年目の間でも, SLTAは6名, CADLは4名で成績が向上した. 失語症デイサービスは, 慢性期失語症者の言語・コミュニケーション機能の回復にとって有効な環境の一つであると考えた. 」と述べている。
ここのデイサービスの特徴は毎週日曜日(週1回)に失語症リハビリを実施している点である。
早期退院の傾向から退院後のリハビリの充実が求められるが、デイサービスに所属している言語聴覚士はまだ少ないと考えられる。(もともとセラピスト自体も少ない可能性)
このことから、週に曜日を設定し失語症リハビリを実施する内容はとても有効だと思われた。
また、デイサービスに通所している摂食・嚥下障害残存利用者についても今後、月1回からでも、医師、歯科医師が出張し摂食・嚥下障害の評価(VE、咳テスト等)をして摂食・嚥下のアドバイスをすることでデイサービス利用者の生活向上につながると考えられた。
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