NHCAPと歩行能力
日本呼吸器学会雑誌に「歩行不能な市中肺炎患者は介護医療ケア関連肺炎(NHCAP)として分類すべきである」(白井佐和, 高瀬直人, 芥川茂, 橋本重樹 49(suppl.1-1): 134-134, 2011. )が掲載されている。
内容は、「医療ケア関連肺炎(HCAP)について,過去の肺炎患者をCAP/HCAPに分類し,その問題点を検討するとともに,介護の必要度による臨床像の差異について比較した.【方法】2009年4月から1年間に当科に肺炎で入院した患者184人をCAP群(125人)とHCAP群(59人)に分類し,ADL,起炎菌,重症度,予後などについて検討した.【結果】CAP/HCAPでの比較では,耐性菌比率,重症度に有意差を認めるものの(p〈0.05),死亡率には差がなかった(p=0.064).在宅で介護を受けている患者の指標に歩行能力を用い歩行不能なCAP群(31人)をHCAP群に加えNHCAP群(90人)として再検討した,その結果,耐性菌比率,重症度,死亡率すべてに有意差を認めた(p<0,05),【結論】日本における肺炎の新しい概念には,HCAPよりもNHCAPの方が適切と思われ,その指標として歩行能力は有用と考える.」と述べている。
CAPとNHCAPの比較にADL等を使用した報告である。NHCAPに当てはまる患者の多くは誤嚥性肺炎をきたしADLが低下していることが予想される。そのため、NHCAP患者にも摂食嚥下リハビリテーション適応者がいると考えられる。今後、NHCAP患者における誤嚥性肺炎の割合、重症度について検索していきたい。
内容は、「医療ケア関連肺炎(HCAP)について,過去の肺炎患者をCAP/HCAPに分類し,その問題点を検討するとともに,介護の必要度による臨床像の差異について比較した.【方法】2009年4月から1年間に当科に肺炎で入院した患者184人をCAP群(125人)とHCAP群(59人)に分類し,ADL,起炎菌,重症度,予後などについて検討した.【結果】CAP/HCAPでの比較では,耐性菌比率,重症度に有意差を認めるものの(p〈0.05),死亡率には差がなかった(p=0.064).在宅で介護を受けている患者の指標に歩行能力を用い歩行不能なCAP群(31人)をHCAP群に加えNHCAP群(90人)として再検討した,その結果,耐性菌比率,重症度,死亡率すべてに有意差を認めた(p<0,05),【結論】日本における肺炎の新しい概念には,HCAPよりもNHCAPの方が適切と思われ,その指標として歩行能力は有用と考える.」と述べている。
CAPとNHCAPの比較にADL等を使用した報告である。NHCAPに当てはまる患者の多くは誤嚥性肺炎をきたしADLが低下していることが予想される。そのため、NHCAP患者にも摂食嚥下リハビリテーション適応者がいると考えられる。今後、NHCAP患者における誤嚥性肺炎の割合、重症度について検索していきたい。
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