摂食機能療法の意義
JOURNAL OF CLINICAL REHABILITATIONに「オーバービュー」(馬場尊20(2): 114-120, 2011. )が掲載されている。
要旨は「 摂食機能療法が診療報酬に新設されたのは1994年であった. 筆者が研修医を修了して2年目, 摂食・嚥下リハビリテーション(以下リハ)をようやく知り始めた頃であった. この頃, いまだ言語療法士は国家資格化されておらず(1999年に国家資格), リハの診療報酬請求を, 複雑なもの(40分, 言語は30分), 単純なもの(15分)の2つの区分のみで行っていた時代であった. このようなときに忽然と摂食機能療法が登場した. しかも, 医科のみならず歯科にもであった. このような控えめな記載で, これを行う職種, 内容は明記されていなかった. この摂食機能療法が新設された背景は知らないが, 翌年の1995年は日本摂食・嚥下リハビリテーション学会が研究会として始動した年であり, 摂食・嚥下リハの萌芽期の尖刃を切った出来事であったのだと思う. 」と述べている。
ここで大事なのは、文中でもあるように、「摂食・嚥下障害についてあまり知らないものが,漫然と食事介助をして摂食機能療法を行ったと算定することは不可能ではない.しかし,このようなことは許されるものではない」ことである。実際一人の患者に対しSTが脳血管等疾患で、病棟看護師が摂食機能療法で算定している病院もあると思われる。その際、大切なのは、一人一人の摂食嚥下障害に対する意識と思われる。意識化を病院に根付かせることは大変と思うが、必ず取り組むべき課題であると言える。
要旨は「 摂食機能療法が診療報酬に新設されたのは1994年であった. 筆者が研修医を修了して2年目, 摂食・嚥下リハビリテーション(以下リハ)をようやく知り始めた頃であった. この頃, いまだ言語療法士は国家資格化されておらず(1999年に国家資格), リハの診療報酬請求を, 複雑なもの(40分, 言語は30分), 単純なもの(15分)の2つの区分のみで行っていた時代であった. このようなときに忽然と摂食機能療法が登場した. しかも, 医科のみならず歯科にもであった. このような控えめな記載で, これを行う職種, 内容は明記されていなかった. この摂食機能療法が新設された背景は知らないが, 翌年の1995年は日本摂食・嚥下リハビリテーション学会が研究会として始動した年であり, 摂食・嚥下リハの萌芽期の尖刃を切った出来事であったのだと思う. 」と述べている。
ここで大事なのは、文中でもあるように、「摂食・嚥下障害についてあまり知らないものが,漫然と食事介助をして摂食機能療法を行ったと算定することは不可能ではない.しかし,このようなことは許されるものではない」ことである。実際一人の患者に対しSTが脳血管等疾患で、病棟看護師が摂食機能療法で算定している病院もあると思われる。その際、大切なのは、一人一人の摂食嚥下障害に対する意識と思われる。意識化を病院に根付かせることは大変と思うが、必ず取り組むべき課題であると言える。
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