Wallenberg症候群急性期の嚥下機能評価
神経治療学に「Wallenberg症候群急性期の嚥下機能評価とリハビリテーションの有用性」(白石眞, 牧口寛子, 山徳雅人, 眞木二葉, 長谷川泰弘28(4): 429-435, 2011.)が掲載されている。
要旨は「一定の嚥下パスに従った急性期Wallenberg症候群(Wallenberg syndrome:WS)の嚥下評価とリハビリテーションによる改善を調べた. WS 10例に発症24~48時間に改訂水飲みテストと食物テストによる評価を, 第3, 20病日に嚥下造影(videofluoroscopic examination of swallowing:VF)を行い, リハビリテーションの方法を選択した. 発症24~48時間の評価では6例が経口摂取不能であったが, 内3例は第3病日のVFにより経口摂取可能であった. 4例に胃瘻造設をしたが, 第90病日には経口摂取の併用が可能となった. 急性期WSで重度の嚥下障害であっても, 適切な嚥下リハビリテーションと繰り返し評価することにより早期から経口摂取が導入できる症例があり, 予後も良好となることが示唆された.」と述べている。
ここで述べられているパスは論文中に図で掲載されている。内容は発症後48時間以内にMWST、FTを実施し3日後にVF、20日後に再度VFを行うものである。急性期のWSで予後予測を求められる場合も少なくないが、このパスや90病日で経口摂食可能になった今回の症例を参考にし、予後予測をすることも一つの方法と考えられた。
要旨は「一定の嚥下パスに従った急性期Wallenberg症候群(Wallenberg syndrome:WS)の嚥下評価とリハビリテーションによる改善を調べた. WS 10例に発症24~48時間に改訂水飲みテストと食物テストによる評価を, 第3, 20病日に嚥下造影(videofluoroscopic examination of swallowing:VF)を行い, リハビリテーションの方法を選択した. 発症24~48時間の評価では6例が経口摂取不能であったが, 内3例は第3病日のVFにより経口摂取可能であった. 4例に胃瘻造設をしたが, 第90病日には経口摂取の併用が可能となった. 急性期WSで重度の嚥下障害であっても, 適切な嚥下リハビリテーションと繰り返し評価することにより早期から経口摂取が導入できる症例があり, 予後も良好となることが示唆された.」と述べている。
ここで述べられているパスは論文中に図で掲載されている。内容は発症後48時間以内にMWST、FTを実施し3日後にVF、20日後に再度VFを行うものである。急性期のWSで予後予測を求められる場合も少なくないが、このパスや90病日で経口摂食可能になった今回の症例を参考にし、予後予測をすることも一つの方法と考えられた。
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