理学療法に「
研究とは何だろう?なぜ研究が必要なのか? 」(対馬栄輝27(2): 352-356, 2010. )が掲載されている。
要旨は「1. 理学療法士は理学療法の専門家である. したがって研究の必要性を自覚しなければならない. 2. 理学療法の臨床で疑問を持つ意識と, その疑問を解決しようとする行動が大切である. 3. 臨床での疑問を要約するためのツールとして, PECOが便利である. 4. 多分野にわたる知識を基盤とするとしても, 理学療法に必要な理学療法独自の研究方法論が求められている. 「“研究はわからない, 必要性を感じない”」私は大学で教職に就いており, 講義で繰り返し研究の必要性を訴えているから, ほとんどの学生はそれなりに必要性を感じているようである. ところが卒業生に聞いてみると, 「臨床業務が多忙で研究はできない」とか, 「研究はともかくとして技術の習得の方が重要だ」とか, 「成書の読み合わせによる知識の蓄積のための勉強会は定期的に行っているが……」, という答えが返ってきた. 「研究はわからない, 結局必要性を感じない」という声まで聞こえる. 」と述べている。
実際、臨床現場で勤務していると、つい「忙しい」と述べてしまいがちになる。これは後からデータを抽出しようとすると大変であるが、発想を転換し普段から職場の個人情報保護に触れない範囲でデータを日々記載しておけば、研究開始時の時間的ロスは短くなるのではと考える。
私自身、今更であるが、このシリーズを読みPECOを考えていきたい。
ちなみにPECOとは本文では、P(patients):どんな患者(対象者)に、E(exposure):何をすると、C(comparisoh):何と比べて、0(outcome):どうなるか。と紹介されている。
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