急性期非脳神経疾患に対する言語聴覚士の役割
臨牀と研究に「非脳神経疾患緊急入院症例の嚥下障害に対する言語療法士の早期介入の有用性」(末廣剛敏, 齋藤学, 黒坂升一, 村田慎一, 井上徹英, 山田宏明, 丹生竜太郎88(6): 749-750, 2011.)が掲載されている。
要旨は「当院の診療圏である北九州市八幡東区は高齢者の多い地区で, 平成20年における65歳以上の割合は北九州市の平均24.8%を大きく上回る31.0%である(全国平均22.1%). また北九州市は平成7年以降政令指定都市で最も75歳以上の高齢者の割合の多い都市であり続けており, 高齢者のみの世帯も20.2%と全国平均の15.7%に比べ非常に多くなっている. 高齢者は緊急入院が多いだけでなく重篤化しやすく嚥下障害を来たす症例も少なくない. 当科では嚥下障害が疑われる症例には言語療法士(ST)が介入し経口摂取の可否を判断し嚥下リハビリを行っている. 緊急入院症例における嚥下障害の現状について検討した.」と述べている。
私自身、急性期非脳神経疾患 を担当することが多いが、ST介入指示の多くは、誤嚥性肺炎・肺炎によるものが多い。そのため約8割近くは嚥下障害を担当しており、高次脳機能介入は2割あるかないかである。そのため、これまで述べたとおりアプローチは「嚥下障害」「栄養」「誤嚥性肺炎」を常に関連づけ実践する必要がある。嚥下障害への早期介入は重要であり、介入の遅れが入院期間の長期化につながることを病院全体で認識し協力体制をとることが必要と思われる。
要旨は「当院の診療圏である北九州市八幡東区は高齢者の多い地区で, 平成20年における65歳以上の割合は北九州市の平均24.8%を大きく上回る31.0%である(全国平均22.1%). また北九州市は平成7年以降政令指定都市で最も75歳以上の高齢者の割合の多い都市であり続けており, 高齢者のみの世帯も20.2%と全国平均の15.7%に比べ非常に多くなっている. 高齢者は緊急入院が多いだけでなく重篤化しやすく嚥下障害を来たす症例も少なくない. 当科では嚥下障害が疑われる症例には言語療法士(ST)が介入し経口摂取の可否を判断し嚥下リハビリを行っている. 緊急入院症例における嚥下障害の現状について検討した.」と述べている。
私自身、急性期非脳神経疾患 を担当することが多いが、ST介入指示の多くは、誤嚥性肺炎・肺炎によるものが多い。そのため約8割近くは嚥下障害を担当しており、高次脳機能介入は2割あるかないかである。そのため、これまで述べたとおりアプローチは「嚥下障害」「栄養」「誤嚥性肺炎」を常に関連づけ実践する必要がある。嚥下障害への早期介入は重要であり、介入の遅れが入院期間の長期化につながることを病院全体で認識し協力体制をとることが必要と思われる。
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