口腔ケア担当職種とプラークコントロール
デンタルハイジーンに「歯科を取り巻くいま, そして歯科衛生士の役割」(角保徳 29(11): 1202-1205, 2009.)が掲載されている。
内容は「現在, さまざまな職種により「口腔ケア」が行われていますが, 歯科衛生士が担ってゆくべき「専門的口腔ケア(口腔清掃にとどまらない口腔ケア)」について, 考えていきたいと思います.
「はじめに―“口腔の専門家”として歯科衛生士に求められていることとは?」
近年の研究により, 口腔内細菌と全身疾患との関連性や, 咀嚼機能と老化・認知症との関連性など, 口腔環境が全身の健康と密接に関連していることが明らかにされています. 口腔内細菌の温床となるプラークは, 齲蝕や歯周病の直接的な原因であると同時に, 誤嚥性肺炎や感染性心内膜炎などの全身感染症を引き起こす原因菌の“リザーバー(温床)”としての役割を果たす可能性が高いものです. 口腔ケアの効果が明らかになるにつれて, 口腔ケアには単に口腔を清潔にするだけでなく, 口腔および全身感染症の予防, ならびに口腔機能の維持・改善なども含めた幅広い効果があり, 高齢者・要介護者の生活の質(QOL)の向上につながることがわかってきました。」と述べている。
口腔ケアが誤嚥性肺炎に予防につながることが分かっている現在で口腔ケアの専門科に求められる役割は大きい。しかし、現状では口腔ケアは病棟看護師か摂食・嚥下リハで介入している職種によって実施されていることが多いと考えられる。
ここで考えることとして、病院内で口腔ケアの回数はともかくケア内容をどの程度実施すればよいか知っている者が少ないということである。プラークコントロールに対する意識は個人により様々であり、統一された内容がないのが現状と思う。もちろん患者個々人により口腔ケアの内容は変化するものであるから、一概に言えない部分もある。今後も歯科以外の口腔ケア担当職種によるケア内容の共有化が重要なポイントであると考えられる。
内容は「現在, さまざまな職種により「口腔ケア」が行われていますが, 歯科衛生士が担ってゆくべき「専門的口腔ケア(口腔清掃にとどまらない口腔ケア)」について, 考えていきたいと思います.
「はじめに―“口腔の専門家”として歯科衛生士に求められていることとは?」
近年の研究により, 口腔内細菌と全身疾患との関連性や, 咀嚼機能と老化・認知症との関連性など, 口腔環境が全身の健康と密接に関連していることが明らかにされています. 口腔内細菌の温床となるプラークは, 齲蝕や歯周病の直接的な原因であると同時に, 誤嚥性肺炎や感染性心内膜炎などの全身感染症を引き起こす原因菌の“リザーバー(温床)”としての役割を果たす可能性が高いものです. 口腔ケアの効果が明らかになるにつれて, 口腔ケアには単に口腔を清潔にするだけでなく, 口腔および全身感染症の予防, ならびに口腔機能の維持・改善なども含めた幅広い効果があり, 高齢者・要介護者の生活の質(QOL)の向上につながることがわかってきました。」と述べている。
口腔ケアが誤嚥性肺炎に予防につながることが分かっている現在で口腔ケアの専門科に求められる役割は大きい。しかし、現状では口腔ケアは病棟看護師か摂食・嚥下リハで介入している職種によって実施されていることが多いと考えられる。
ここで考えることとして、病院内で口腔ケアの回数はともかくケア内容をどの程度実施すればよいか知っている者が少ないということである。プラークコントロールに対する意識は個人により様々であり、統一された内容がないのが現状と思う。もちろん患者個々人により口腔ケアの内容は変化するものであるから、一概に言えない部分もある。今後も歯科以外の口腔ケア担当職種によるケア内容の共有化が重要なポイントであると考えられる。
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