額帯鏡と嚥下障害
古い文献だが、治療に「耳・鼻・のどの診かた」(阪上雅史, 79(1) : 65-70, 1997)が掲載されている。
要旨は、「耳鼻咽喉科学は, 耳, 鼻, 咽頭, 喉頭の病気を診察する専門医学ですが, いったい, みみ, はな, のどのどこに共通点があるのだろうか. 1800年代は外科医が中耳炎の手術, 蓄膿症の手術, 喉頭癌の手術を行ったとされ, 耳科学, 鼻科学, 喉頭科学は別々に発祥した. ところが, 鼓膜, 鼻腔, 声帯は懐中電灯で見ることは不可能で, 額帯鏡で光を入れ, 耳鏡, 鼻鏡, 喉頭鏡などの特殊な器具を使って観察しなければならない. 当時としてはその技術は画期的なものであったと思われ, 今日においても一般の医師からはむずかしいと考えられている. 1人の医師がその技術を習得し3ヵ所を診察するようになると, 自然に1つの名称で呼ばれるようになり, 耳鼻咽喉科が独立した. 日本においては明治26年~30年位であった. 額帯鏡に習熟するのは少なくとも半年位かかるので, 他科の医師ならば, 光源内蔵型耳鏡, 処置用顕微鏡, ファイバースコープなどを用いて比較的容易に見ることができる. 」とある。
現在は嚥下におけるVEの概念が確立し、嚥下機能を内視鏡を使用し視ることができる。しかし、セラピストは基本的に内視鏡を使うことがない(もしかしたら使用している所もあるかもしれないが)。普段、咽頭の様子はペンライトを使用し観察するが、額帯鏡を使用すると見え方も違ってくるのだろうか。私自身未使用だが、もしかしたらSTの中には額帯鏡を使用して咽頭観察をしている人がいるかもしれない。
要旨は、「耳鼻咽喉科学は, 耳, 鼻, 咽頭, 喉頭の病気を診察する専門医学ですが, いったい, みみ, はな, のどのどこに共通点があるのだろうか. 1800年代は外科医が中耳炎の手術, 蓄膿症の手術, 喉頭癌の手術を行ったとされ, 耳科学, 鼻科学, 喉頭科学は別々に発祥した. ところが, 鼓膜, 鼻腔, 声帯は懐中電灯で見ることは不可能で, 額帯鏡で光を入れ, 耳鏡, 鼻鏡, 喉頭鏡などの特殊な器具を使って観察しなければならない. 当時としてはその技術は画期的なものであったと思われ, 今日においても一般の医師からはむずかしいと考えられている. 1人の医師がその技術を習得し3ヵ所を診察するようになると, 自然に1つの名称で呼ばれるようになり, 耳鼻咽喉科が独立した. 日本においては明治26年~30年位であった. 額帯鏡に習熟するのは少なくとも半年位かかるので, 他科の医師ならば, 光源内蔵型耳鏡, 処置用顕微鏡, ファイバースコープなどを用いて比較的容易に見ることができる. 」とある。
現在は嚥下におけるVEの概念が確立し、嚥下機能を内視鏡を使用し視ることができる。しかし、セラピストは基本的に内視鏡を使うことがない(もしかしたら使用している所もあるかもしれないが)。普段、咽頭の様子はペンライトを使用し観察するが、額帯鏡を使用すると見え方も違ってくるのだろうか。私自身未使用だが、もしかしたらSTの中には額帯鏡を使用して咽頭観察をしている人がいるかもしれない。
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