開口障害のリハビリテーション2
開口障害について関心があるので、脳神経疾患以外で開口障害を発症する疾患を探していたら、以下の文献が検索された。
ICUとCCUに「誤嚥性肺炎を合併したcephalic tetanusの1例」 (渡辺逸平, 佐藤一範, 下地恒毅, 20(9) : 791-796, 1996)が掲載されている。
要旨は「左眼瞼上部の受傷によって発症した68歳男性の破傷風を経験した. 初発症状は開口障害で, 嚥下障害に伴う誤嚥性肺炎を併発し, 当院ICUへ搬送された. 痙攣はみられなかったため筋弛緩薬を使用せずに経過観察していたところ, 左顔面神経麻痺と右動眼神経麻痺を生じ, cephalic tetanusと診断された. 破傷風自体は第3期へは移行せず, 肺炎も治癒した. 軽度顔面神経麻痺と開口障害は残存していたが, その他の症状は順調に回復した. cephalic tetanusは希な病態で, その発症機序について一定の見解はない.」と述べている。
実際、破傷風に対して嚥下訓練を実施した報告は少ない。これは栄養管理はN-GtubeやPEG等で管理が最優先されるためと考えられるが、破傷風自体が稀な疾患のため摂食・嚥下リハビリテーションまで回ることが少ないためと思われる。
いずれにしても、稀な疾患による摂食・嚥下リハビリテーションで介入したら、積極的な報告が望まれる。私自身も可能な限り発表し、後進の参考になるようにしたい。
ICUとCCUに「誤嚥性肺炎を合併したcephalic tetanusの1例」 (渡辺逸平, 佐藤一範, 下地恒毅, 20(9) : 791-796, 1996)が掲載されている。
要旨は「左眼瞼上部の受傷によって発症した68歳男性の破傷風を経験した. 初発症状は開口障害で, 嚥下障害に伴う誤嚥性肺炎を併発し, 当院ICUへ搬送された. 痙攣はみられなかったため筋弛緩薬を使用せずに経過観察していたところ, 左顔面神経麻痺と右動眼神経麻痺を生じ, cephalic tetanusと診断された. 破傷風自体は第3期へは移行せず, 肺炎も治癒した. 軽度顔面神経麻痺と開口障害は残存していたが, その他の症状は順調に回復した. cephalic tetanusは希な病態で, その発症機序について一定の見解はない.」と述べている。
実際、破傷風に対して嚥下訓練を実施した報告は少ない。これは栄養管理はN-GtubeやPEG等で管理が最優先されるためと考えられるが、破傷風自体が稀な疾患のため摂食・嚥下リハビリテーションまで回ることが少ないためと思われる。
いずれにしても、稀な疾患による摂食・嚥下リハビリテーションで介入したら、積極的な報告が望まれる。私自身も可能な限り発表し、後進の参考になるようにしたい。
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