摂食障害による低栄養
老年精神医学雑誌に「合併疾患の管理と経過・予後」(石渡明子, 20(6) : 651-659, 2009)が掲載
されている。
要旨として「認知症は後期になると, 摂食・栄養障害, 歩行障害, 排泄障害に基づくさまざまな合併疾患を呈し予後に影響を与えるため, 予防と早期の対処が大切である.」と述べている
特徴として①摂食障害による低栄養は, 廃用症候群などを合併すると寝たきり状態となり生命予後はきわめて不良となる.
②嚥下障害は誤嚥性肺炎の原因となり, 反復唾液嚥下テストなどで早期に評価することが重要である.
③歩行障害による転倒がきっかけでベッド上生活となると, 生存期間の短縮や死亡と関係する. 服用中の薬剤が嚥下障害, 転倒, 排泄障害の原因となることもあるため注意を要する.
とある。
本文では、意欲の低下に留意することが重要であることが述べられており、意欲の評価法として、Vitality Indexを挙げている。
臨床臨床場面では、認知機能が正常・嚥下機能が回復(経口摂食可能)したにも関わらず、摂食拒否を示すことが少なくない。普段の食事と病院の食事内容の違いもあるが、根本的な原因は他にあると考えられる。この場合、形態調整・代替栄養も検討しながら精神科医師相談し、摂食障害に取り組むことが大切と考える。
されている。
要旨として「認知症は後期になると, 摂食・栄養障害, 歩行障害, 排泄障害に基づくさまざまな合併疾患を呈し予後に影響を与えるため, 予防と早期の対処が大切である.」と述べている
特徴として①摂食障害による低栄養は, 廃用症候群などを合併すると寝たきり状態となり生命予後はきわめて不良となる.
②嚥下障害は誤嚥性肺炎の原因となり, 反復唾液嚥下テストなどで早期に評価することが重要である.
③歩行障害による転倒がきっかけでベッド上生活となると, 生存期間の短縮や死亡と関係する. 服用中の薬剤が嚥下障害, 転倒, 排泄障害の原因となることもあるため注意を要する.
とある。
本文では、意欲の低下に留意することが重要であることが述べられており、意欲の評価法として、Vitality Indexを挙げている。
臨床臨床場面では、認知機能が正常・嚥下機能が回復(経口摂食可能)したにも関わらず、摂食拒否を示すことが少なくない。普段の食事と病院の食事内容の違いもあるが、根本的な原因は他にあると考えられる。この場合、形態調整・代替栄養も検討しながら精神科医師相談し、摂食障害に取り組むことが大切と考える。
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