Higher Brain Dysfunction in Patients with Pulmonary Rehabilitation in the Chronic Obstructive Pulmonary Disease
リハビリテーション医学に「呼吸リハビリテーションを施行した慢性閉塞性肺疾患患者における高次脳機能障害の検討 その頻度と特徴について」(渡邊美穂子, 目黒謙一, 後藤葉子, 佐藤徳太郎, 上月正博, 38(5) : 374-381, 2001.)が掲載されている。
要旨は「呼吸リハビリテーションを施行している慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の高次脳機能障害の頻度と特徴を明らかにした. COPD群では対照群に比べ高次脳機能が高頻度に障害されており言語性の記憶障害が特徴的であった. また知能を示すMMSは重症PO2と正の相関を認めた(p=0. 019). またCOPD群で頭部MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査も施行したが高次脳機能検査の結果と画像所見との間に明らかな関連性は見られなかった. 以上の結果よりCOPD患者では高次脳機能障害が高頻度に認められ, COPDの患者リハの際には患者への適切な方法を考えるべきであることが示唆される. 」と述べている。
文中で「Incalziらにより,COPDのような慢性の低酸素血症の経過によるものでは,同程度の年齢の正常例に比較して高次脳機能のなかで言語性の記憶が低下を示し,視覚的つまり非言語的な記憶は保たれるという特徴がある」ことが報告されているが、加齢による結晶性、流動性の記憶の差も影響していると思われた。COPDと脳との高次脳関連起序については、まだ文献も少なく、研究段階と考えられる。
要旨は「呼吸リハビリテーションを施行している慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の高次脳機能障害の頻度と特徴を明らかにした. COPD群では対照群に比べ高次脳機能が高頻度に障害されており言語性の記憶障害が特徴的であった. また知能を示すMMSは重症PO2と正の相関を認めた(p=0. 019). またCOPD群で頭部MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査も施行したが高次脳機能検査の結果と画像所見との間に明らかな関連性は見られなかった. 以上の結果よりCOPD患者では高次脳機能障害が高頻度に認められ, COPDの患者リハの際には患者への適切な方法を考えるべきであることが示唆される. 」と述べている。
文中で「Incalziらにより,COPDのような慢性の低酸素血症の経過によるものでは,同程度の年齢の正常例に比較して高次脳機能のなかで言語性の記憶が低下を示し,視覚的つまり非言語的な記憶は保たれるという特徴がある」ことが報告されているが、加齢による結晶性、流動性の記憶の差も影響していると思われた。COPDと脳との高次脳関連起序については、まだ文献も少なく、研究段階と考えられる。
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