頸部聴診について
臨床栄養に「食べる機能の検査法」 (高橋浩二, 111(4) : 450-458, 2007)が掲載されている。
要旨では「咀嚼機能の検査法には,大別して黙黙試料や摂取可能食品より直接判定する方法と,咀嚼に関与すると思われる顎運動,筋活動,咬合などより間接的に測定する方法とがある.現状では,咀嚼機能を総合的に評価する唯一の方法はない.」と述べている。
本文の中で頸部聴診について触れており、手技として「判定精度を上げるためには聴診に先立ち,患者の口腔,咽頭あるいは喉頭内の貯留物を排除しておく.貯留物の排除後,聴診器の接触子を喉頭下方の頸部に接触させ,患者に呼気を出させ,このときの呼気音を聴診する.次に準備した嚥下試料を与え,試料が嚥下されるときに産生される嚥下音を聴診する.嚥下が終了したら,咳漱などの排出行為は行わずに呼気を出させ,呼気音を聴診し,嚥下前に貯留物を排出させた状態で聴診した呼気音と比較する.指示に従えない患者では貯留物を吸引した後,自発呼吸の呼吸音を聴診し,嚥下試料を口に運んで嚥下させ,嚥下音を聴診してから嚥下後の自発呼吸の呼吸音
を聴診する.」と述べている。
言語聴覚士が嚥下スクリーニングで聴診器を使うかはスクリーニング実施者がどこまで、呼吸音を重視しているかによると言える。水やゼリーの嚥下音のみを聴くのではなくスクリーニング前後の呼吸音や唾液の嚥下音も聴取するとよりスクリーニングの精度も上がるのではと考えられる。
要旨では「咀嚼機能の検査法には,大別して黙黙試料や摂取可能食品より直接判定する方法と,咀嚼に関与すると思われる顎運動,筋活動,咬合などより間接的に測定する方法とがある.現状では,咀嚼機能を総合的に評価する唯一の方法はない.」と述べている。
本文の中で頸部聴診について触れており、手技として「判定精度を上げるためには聴診に先立ち,患者の口腔,咽頭あるいは喉頭内の貯留物を排除しておく.貯留物の排除後,聴診器の接触子を喉頭下方の頸部に接触させ,患者に呼気を出させ,このときの呼気音を聴診する.次に準備した嚥下試料を与え,試料が嚥下されるときに産生される嚥下音を聴診する.嚥下が終了したら,咳漱などの排出行為は行わずに呼気を出させ,呼気音を聴診し,嚥下前に貯留物を排出させた状態で聴診した呼気音と比較する.指示に従えない患者では貯留物を吸引した後,自発呼吸の呼吸音を聴診し,嚥下試料を口に運んで嚥下させ,嚥下音を聴診してから嚥下後の自発呼吸の呼吸音
を聴診する.」と述べている。
言語聴覚士が嚥下スクリーニングで聴診器を使うかはスクリーニング実施者がどこまで、呼吸音を重視しているかによると言える。水やゼリーの嚥下音のみを聴くのではなくスクリーニング前後の呼吸音や唾液の嚥下音も聴取するとよりスクリーニングの精度も上がるのではと考えられる。
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