災害と摂食嚥下障害

この度、東北大地震で被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
 震災と嚥下に関して検索したところ、 第15回日本摂食・嚥下リハビリテーション学会学術大会で発表された、中久木康一らによる「歯科における大規模災害時の摂食・嚥下障害者に対する準備状況」が検索された。 「災害時に歯科医師が摂食・嚥下障害に対してできる支援としては, 摂食・嚥下機能の判定, 食事指導, 口腔ケア」があるとした一方で「対応の優先順位の検討が必要」, 「摂食・嚥下障害は歯科のみで対応するものではない」, 「摂食・嚥下機能の判定が可能でも, 食事の提供との連携が必要」といった意見が述べられていた。
 災害時の摂食嚥下アプローチとしては、被災者にあった食形態の調整アドバイスが重要と考える。これは、嚥下障害者に食糧が支給されても乾パンのような物では、誤嚥リスクが高いと言える。
摂食・嚥下障害を歯科だけでなく、リハビリテーション職種が関わることで、災害時の誤嚥性肺炎リスクを軽減できるのではと考える。
 被災者の摂食嚥下障害軽減のため何かしらの形で協力したいものである。


 

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