言語聴覚士と音声治療

「音声言語医学」の「大学病院における連携‐医師の立場から」51:207-209,2010 
で音声障害に対する対応には、①保存的治療②手術的治療がある.
 音声治療には、①声帯を上手に使う:症状の軽減・治癒あるいは、症状の悪化を予防する保存
            的治療の目的の一部
           ②術後の声帯を上手に使う:新しい声帯の使い方の習得や再発を予防する、
            外科的治療の一部
 ここで重要なのは医師と言語聴覚士では、音声障害に対するアプローチの方法は異なるが、それぞれの立場の利点を生かし共有することによって、音声障害に対する治療におけるより高いゴールを目指すことができると考えられる。と述べられている点である。
 反回神経麻痺を呈した患者に嗄声改善依頼がくるが、言語聴覚士は単に音声治療のみを目的とするのではなく、医師と連携をとり、必要に応じて耳鼻咽喉科以外の他科(神経内科等)と連携をとりゴール設定をすることが大切と思われた。

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